今回は、現在も工事が進められている、「三遠南信自動車道」の長野県飯田市の一部区間が開通したとのことで、開通した区間や、そもそも三遠南信自動車道ってどこにあるのかについて紹介させて頂きます。
そもそも三遠南信自動車道とは?
三遠南信自動車道とは、中央自動車道の飯田山本ICから新東名高速道路の浜松いなさJCTを結ぶ約100kmの自動車道です。(一部愛知県新城市の区間を含む)
2019年11月16日までは、長野県側の区間で飯田山本IC~天竜峡ICまでが通行可能でしたが、17日の開通により、飯田山本IC~龍江ICまでの通行が可能になりました。飯田市の南信濃の区間で当面着工予定が決まっていない区間もあり、全面開通の予定はまだ決まっていない状況です。
三遠南信自動車道が開通するまで、長野県飯田市から静岡県浜松市を結ぶ道路として代表的だったものに国道152号がありますが、この道は酷道とも評される通り、道中山間部が多く、途中落石が発生しやすい箇所もあり、とても不便でしたが、三遠南信自動車道が開通することで運送の面も含め、長野県飯田市から静岡県浜松市の往来はかなり改善されます。
今回開通した区間について
今回開通した区間は、天竜峡IC~龍江ICまでの区間です。その中でも、天竜川をまたぐ天竜峡大橋の区間は全長200mもあり、この長い距離をアーチ状の橋掛けで結ぶのは工事の難所でもありました。しかし、この天竜峡大橋の完成により、交通面の改善だけでなく、新たな名所も誕生したんです。
三遠南信自動車道が区間開通したことで誕生した名所とは?
出典:http://www.cbr.mlit.go.jp/iikoku/tenryu/
三遠南信自動車道の天竜峡大橋(上図)は一見普通の橋に見えますが、実は上部が自動車専用道路になっており、その下に、歩行者専用回廊ができており、天竜川を見下ろすのはもちろん、名勝天竜峡の景観を楽しむことができるんです!
歩行者用回廊から見下ろす天竜川…スリル満点でちょっと怖そう
そうなんです、天竜峡大橋は水面から80mの高さにありますが、高所が苦手な人でも山々の景観を楽しんだり、四季折々の木々の色づきを楽しむことができます。
ちなみに開通直後に天竜峡大橋を訪れると、既にお客さんが来ていて、多くの方が天竜川沿いの木々の紅葉や通路から見下ろす迫力満点の天竜川などの眺望を楽しんでいました↓
現在、この天竜峡周辺は近くに温泉・旅館・遊歩道など観光場所はあるのですが、観光地としては少し寂しい部分もあったので、今後この天竜峡大橋や歩行者専用回廊をPRして天竜峡の素晴らしさを伝えていってほしいです。
天竜峡大橋のオフィシャルページはこちらから確認できます↓↓
http://www.cbr.mlit.go.jp/iikoku/tenryu/
まとめ
今回は三遠南信自動車道の新しく開通した区間、天竜峡IC~龍江IC(全長約4km)の紹介をさせて頂きました。
新たな道路の開通により、人やモノの移動がしやすくなるだけではなく、昔は多くの観光客で賑わっていた名所にも再び人が集まるのは嬉しいことですね!
三遠南信自動車道の開通情報には今後も注目していきたいと思います。