最近、日照時間も長くなってきて、今年の5月も一部地域で30℃以上の真夏日を記録するなど、すでに真夏のような気温ですよね!このまま梅雨が明けたらどうなってしまうのか…と考えている今日この頃です。そこで今回は日本各地で観測された歴代最高気温・最低気温のランキングTOP5をご紹介させて頂きます!(※気温データは気象庁のサイトから観測データを一部引用させて頂いております。)
日本の観測史上最高気温ランキング(ベスト5)
これが日本全国の観測地点で測定された観測史上最高気温になります。日本の中でも温暖な気候の沖縄や太平洋側の地域が多くランクインしていると思いきや、海に面していない内陸地域である岐阜県が多くランクインしていることがわかりますね!今回は紹介していないのですが、5位以下のランキングにも多く岐阜県内の地域がランクインしていることが分かりました。内陸で周囲を山に囲まれていて標高も高いので、一見そこまで暑くなさそうな岐阜県がなぜこんなにランクインしているのか…その原因を次項で探っていきましょう!
なぜ岐阜県がここまで暑いのか?
岐阜県が特に多く猛暑を観測していたのが、去年の7月末〜8月にかけて。そういえば、この時はよく全国ニュースで岐阜県多治見市や埼玉県熊谷市で記録的猛暑を観測しました!とか更新寸前とかで映っていましたね〜…この時に岐阜県ってそんなに暑いんだと初めて知りました。
そんな岐阜県内に猛暑をもたらした原因が「フェーン現象」と言われています。
このフェーン現象、学生の頃の地理の授業でやったのを覚えている!という人もいれば、そんなのやったかな〜?という人もいらっしゃいますよね笑。たまに気象情報とかでも耳にしますが、自分も薄っすら覚えている程度ですので、図を使って簡単にフェーン現象についておさらいしてみましょう!
フェーン現象とは…
(※パパッと作ったものなので雑な絵で申し訳ないです)上図のように、海側で気温が24℃ある場合に山に沿って上昇した風は標高が上がるにつれて温度が下がり、逆に山頂から都市に向かって吹き降ろす風は温度が上昇します。山頂に向かって吹く風は100m上昇毎に0.6℃下がり、山頂から都市に向かって吹く風は100m下降毎に1℃上がるので、結果的に山を挟んだ反対側の盆地などでは温度が上昇する事になります。
この一帯の地域(岐阜県・長野県・山梨県周辺など)の山脈は標高が高く、特に岐阜県の各地域はこのフェーン現象を受けやすい地形になっているので、温度がかなり上昇したという事ですね!
次項では最低気温ランキングを紹介していきます!
日本の観測史上最低気温ランキング(ベスト5)
最高気温に続いて最低気温のランキングになります。最低気温といって思いつくのは日本の北端でもある北海道ですよね!およそ110年前にはなりますが北海道の-40℃とはどんなものなのでしょうか…世界で見てみると、ヤクーツクの冬は-40℃を超えることは多々あり、かなり着込んでいても長時間外にいると死の危険があるそうです。恐ろしいですね…
ランキングを見てみても一番直近で更新している年が富士山ではありますが1981年ということで、日本では最近、暖冬と言われる事もあり、今後この最低気温の記録を更新する確率はかなり低いでしょうね。
余談ですが趣味でたまにスキーに行くのですが、個人的にスキーは人工雪より自然の雪派です!なのでこのまま暖冬が進行するのはとても悲しいことです。
まとめ
以上が日本で今までに観測された最高気温・最低気温ランキングでした。最高気温は昨年更新しているのでこの記録を更に今年の夏(7月末〜8月中)に更新する確率もあると思います。また、今後50年後とかは夏の気温が40℃なんて当たり前とか本州で雪が見られなくなったりだとか、このまま地球温暖化が進行すればあり得なくもなさそうですよね…世界的に見ると、地球温暖化で南極の氷河の減少が進んでいる事で海面が上昇したり、今まで毎年のように雪が積もっていた地域でもあまり雪が積もらなくなったり、降ること自体が減るなどの事も起きているようです。
最高気温を更新しようがしまいが命の危険が迫る猛暑には変わりないので、この時期は皆さんもこまめな水分補給・休憩で熱中症対策を心掛けてください!